「名残の薔薇」を書くにあたって。

 本来こんなことを書かせていただくのは非常識なのですが、今回septem様の運営するサイト「MAECENAS」内の情報を参考にさせていただきました。
 イラストや考察を拝見しているうちに感化されて書いた部分が多々あり、ご本人に「パクリました」と自首するだけでは済まない気がしましたので、「参考にしました」と書かせてください、とお願いしました。septem様のサイトを見た人なら、わかる人にはわかりますし、「パクリじゃないか」と思われるくらいなら正直に書いてしまいたかったのです。

 とは言ってもさすがにテキストの引用等はしません。マエケナスのプロフィールや周囲の人々や、時代背景については、もっと詳しく書けるはずですが、管理人様の労作である翻訳や考察を放り込んだ小説にすることは避けたつもりです。「彼を女婿にするか殺すか、二つに一つ」とか、テレンティアのこととか、アグリッパとの因縁? 等、「丸々コピペしていいっすか?」という美味しそうな話は多々ありますが。そういう詳細な引用をさせていただくと私の作品としての一貫性を欠きますし、監修というか校閲までしていただかないと出せる自信がなくなります。「マエケナスの一人称は、日本語で何だと思いますか?」という意味不明な質問から始めなければなりません。 
 私が一方的にサイトを拝見しておりますので、特別にご本人に相談したり、監修していただいたわけではありません。ツッコミは私の方へ。解釈の違いはありますし、私の勉強不足もやっつけ仕事も多々あります。なので小説の内容についての責任は全て私にあることを、ご了承下さい。
  septem様には「自分で調べられたことだけを書く」「何に載っているか知らなかったり、自分が読めないものを扱うことには抵抗があるので」「自分では何を根拠にしているかは、はっきりしていると思う」とか、ものすごい偉っそうなことを書き送りましたが、全然そうでもなかったです。(汗) 
 子供がいなかったらしいとか、マエケナスが王族の血筋というのは、後で「これに載ってたはず」と思った本になかった……うえに、septem様のとこで見た記憶はあります。他にもそういうこともあるので、「参考にしました」と書かせていただけて良かったと思います。自分の記憶力、危なすぎです。 最初、私のマエケナスのイメージは「外交官だから外交的?」(……ホントに単純)「インテリオヤジ」(私の興味は最初からユルスの世代だったので)で、「権力の狗」という感じ。クレオパトラ・セレネやユルスが当時の文人たちを偏見の目で見ているのも、不勉強な私の視点です。
 が、マエケナスは文人に無理強いはせず、彼らが創作を拒否しても気にもせず、寛大に接してたようなんですね。アウグストゥスの世代は書く気はなかったのですが、「マエケナス、すげー」になってまいりました。で、書いたのがこういう話です。「参考にさせてもらって、何故ああいう話になる」「年代的にどうなんだ」、というツッコミは却下です。
 
 最後に許可してくださったseptem様にお礼申し上げます。
 翻訳された「マエケナスへの哀歌」を、こういう人生を送った人であるように描けているといいなあ、と思います。 

  

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