オタキング(Not オ○ダ ト○オ氏) 

「親交のあった同盟国の王たちは、それぞれ自分の王国に「カエサレイア(カエサルの町)」という名の町を一つずつ建設し」(略)
「彼らはたびたび王国を留守にし、アウグストゥスがローマにいるときはもちろん、属州を歴訪しているときも、王位の印をつけずにローマ人の市民服を着て、庇護者のように毎朝の伺候を勤めていた」
  スエトニウス『ローマ皇帝伝』  第二巻 アウグストゥス60 
ユルス:「お主、アウグストゥスに謁見に来るとかいう名目の割には、アウグストゥスがいないのをわかっててローマに来てるよな」
マウレタニア王ユバ:「アウグストゥスがいらっしゃらなくても、いる時と変わらずに毎朝のご挨拶には伺うものだ。子供の頃からの家族も同然のつきあいなんだから、義理だけで来ているわけでもないし」
ユルス:「そりゃそうだけど。だったらそもそもこの家の娘の、お主の嫁を置いてくるか。一緒に里帰りするもんじゃね? もう倦怠期とか?」
ユバ:「い、いやそれは……」
ユルス:「だいたいウチあてに、毎回結構な量の荷物送りつけてきて、そのまま持ち出してるけどさ。何かローマに持ち込んで、商売でもしてるのかよ」
ユバ:「…………」

ステファノス(ユバの従者):「陛下。用意が出来ました」
ユルス:「どこに行くんだよ」
ステファノス:「詩人や作家たちの朗読会です。既知の方たちとお会いして、新作を発表しあったり、最近の良い作品を評判を聞いたりして、情報交換をしたり……」
ユルス:「ついでに、持ち込んだ自作の本をお友達やフォルム・ロマヌムあたりの本屋に卸したり、か?」
ユバ:「どうしてそれを!」
ユルス:「○ミケあわせで上京するヲタクか〜! 家は宿でも合宿所でもねぇぞ!」
ユバ:「君、何で2ちゃん用語を知ってるんだ」
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わかる人だけわかって下さいってネタですね。
古代ローマでは著作権料はないので、書物をローマで書き写させても量販しても、作者の収入にはならないのです。
だからユバは写字奴隷に写本させて、ローマに持ち込んでるのです。
ステファノスは「クレオパトラの娘」の語り手ですが、後はマウレタニアのギリシア人官僚という設定なので無理ない程度の設定で。
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